企業のM&Aは、いつの時代も話題になります。昨年は、楽天のTBSへの経営統合問題などが取り沙汰され、今年に入っては、ドンキホーテのオリジン東秀へのTOBのニュースがあります。新しい時代を向かえ、戦略的M&Aは今後ますます増えていきます。
 しかしこのM&A、大きな会社にだけあるわけではありません。中小企業でも、新しい事業に打ってでる場合は、新規から立ち上げるより、既存の優良企業を買収したり、業務提携しているケースをよく聞くようになりました。
 跡継ぎがいないから会社を売却しようとか、優良顧客はあるのだけれど、過去の投資に失敗して経営が行き詰まったので売却したいなどいろいろありますが、売る側に問題が無くても買い手が積極的にアプローチして企業合併が行われたり、業務提携がまとまっているケースが増えている
気がします。
 人口が毎年増えて、経済が右肩上がりであった時代は、自ら支店を増やして会社を拡大して行くのがあたり前でしたが、これからは高度の経済成長は期待できない人口減少社会の時代ですから、すでに一定の顧客と人材を抱えている企業と一緒に成長を図っていくのが得策です。
 特に最近感じるのは、人材の確保の難しさです。意欲のある人材が極めて少ないと感じています。イメージの良い業種ではまだまだそうでも無いのかも知れませんが、いわゆるブルーカラー的な業種では、人材の確保が難しくなってきました。特に良質の人材を確保するのは本当に難しいと思います。

 
 来年から始まる団塊の世代ショックを前に、バブル期前 のような人材の取り合いも始まっていますから、企業の存続を掛けて人の確保を行っていかなくてはならない時代です。
 さて、話をM&Aに戻します。企業の拡大が以前ほど簡単ではなく、優秀な人材の確保も年々難しくなってきたときに、企業の買収合併は経営者の選択としてこれからますます増えてくるであろうと考えています。
 そこで需要なのが企業の価値です。企業の価値とはいろいろな視点があるとは思いますが、単純に資産をもっているということから、優良な顧客を持っているというビジネス上の価値や、優秀な人材や業務システ
ムをもっているなどのマネジメント上の価値など様々であると思います。
 実際に会社を売るとか買うとかしないまでも、量から質の時代になってきているのは間違いないことですから、企業価値を上げるという視点で、現状の会社の価値を冷静に分析して、どういう方向に会社の質を上げていくかを考えていくことが必要であると思います。
 弊社で言えば、もっともっと接客力を上げて、いかにお客様に満足をしていただきながらタイヤを交換していただくかがテーマです。
 新しい事業展開では、タイヤ以外でもみなさまのお役に立てるように知恵を絞っていきたいとも思っています。
 そしてそうすることが会社の価値を上げ、胸を張って売れるような会社になるわけですし、結果として、
会社の業績アップにつながることになると思います。
 現在私は埼玉のタイヤ商工協同組合の理事でもありますが、同業の方々といろいろ話す中でも、時代が変わって商売の仕方をどう変えていけばいいのかについて、非常に悩んでらっしゃる方もいらっしゃいますし、既に、跡継ぎを作らず、会社を終わらせてしまおうという考えの方もいらっしゃいます。
 結果として、小さな会社が合併して新しい企業文化を生み、新しい企業価値を創造することが増えてくる時代がやってきたのではないかと思っています。

 

   
 「儲かる仕組み」を
        つくりなさい。

     小山 昇 著
      河出書房新社  
    ¥1,365(税込)

 いろいろと考えさせられました。反省することいっぱいです。儲かる仕組みを本当に考えてビジネスをしていかないと、会社も危ういと感じました。人手不足の時代です。今まで以上に、人の質に依存しない体質を作らないと、ヤバイと思いました。とっても参考になる本でした。絶対お薦めです♪ 

 

<編集後記>

 ライブドアショックは残念でした。しかし結果として堀江氏が切り開いた挑戦することのすばらしさは、少なからず、目標の無い若者たちに意欲を植え付けたのではないかと思っています。犯罪はいけないことですが、既存の社会の枠に囚われずはみ出して行くパワーは、新しい時代を築いていくためにも重要です。起業していくということの素晴らしさと、怖さを両方考える機会になりました。



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